メディア掲載
大人のおしゃれ手帳7月号(宝島社)で、呼吸の本が紹介されました。
大人のおしゃれ手帳7月号(宝島社)で、呼吸の本の著者、加藤俊朗さんが女優の永作博美さんに加藤メソッド(呼吸のレッスン)を体験された様子が掲載されています。
大人のおしゃれ手帳(からだメンテンス特集 PART1)の掲載記事PDF
以下は、大人のおしゃれ手帳7月号「からだメンテナンス特集」からの記事から抜粋
からだメンテナンス特集
暮らし方は変わっていないはずなのに、
「最近、疲れやすくなった」
「太りやすくなった」
「体調を崩しやすくなった」――。
そんな体の声に気づけたなら、
新生「わたし」になるチャンスです。
女性はホルモンの関係で、
体の変化のサインが現れるといわれます。
その最後のサインが現れるのが40~50代。
ここでもう一度、
体の声を聞いて見直すことで、
さらに輝き楽しめる。
次の時代が幕を開けるのです。
からだメンテナンス特集 PART1
吐く、吸うを見直してからだ整う「呼吸法」
なんだか身体が緊張して凝りがとれない、なんだか息が浅い・・・・・・
もしかしたら、いつも当たり前にしている呼吸の見直しが必要かもしれません。
息の吐き方を変えるだけで、からだが整い、心もどっしりしてくると今注目の呼吸法。
実践編から体験談まで、たっぷりご紹介します。
女優 永作博美さん
呼吸する、をならう
呼吸に注目し、インタビューなどでも呼吸の大切さを語っていた永作博美さん。「息を吐くだけで」の加藤メソッド呼吸法に、興味津々、トライしました。
まずは呼吸の基本と腸のこと
今回、呼吸レッスンを受けるにあたり、『呼吸の本』をかぶりつきで読んでいたという永作博美さん。リラックスした様子で、加藤俊朗先生の前に座ります。
永作(以下、永)よく、呼吸がどれだけ大事かという勝手な持論をあちこちで話してまして。今日は楽しみにしてきました。体のことでいえば、腸も気になっていて。
加藤(以下、加)そうでしたか。では、呼吸と腸について、少しお話ししますね。呼吸は呼が呼(は)くで、吸が吸う。本来、吐いてから吸うのが自然のリズムです。特に「吐く」こと、これが非常に重要です。吐いてから吸うリズムだと、息は静かで落ち着いて長い。長息は長生き。呼吸を整えていくと健康で長生きできますよ。
永 なるほどですね。
加 加藤メソッドのポイントは3つ。1つめは息を「吐く」。2つめは「おなか」で吐く。胸が詰まったり、心配や不安を抱えていると、息を吸いたくなります。胸が呼吸の主導権を握ると人生がうまくいかない。おなかを主役にして、息を吐きます。3つめは「気持ちよく」吐く。これが呼吸の第一歩です。
永 わかりました。
加 もうひとつ大事なのは丹田。丹田はおなかの中心であり、体の軸。おへそから約9cm下です。
永 意外と下ですね。
加 丹田を意識して、気持ちを丹田にくっつけたまま離さない。そうすると、自分を失わない。おなかで吐く、丹田を意識して吐く、この2つが基本の呼吸です。
永 丹田・・・・・・、難しいですね。
加 女性は子宮を意識してみるといいですよ。それと腸は第二の脳ともいわれますが、腹には意識がある。意志もあるんですよ。頭で考えるように、腹でもいろんなことを考えます。たとえば、下痢。おなかが痛くなると勝手にくだしますよね。逆に消化が悪いと便秘になる。腹が何か言ってるんです。腸を意識するというのは、僕にいわせると丹田を意識すること。体の中で勝手につながっていくんですね。
呼吸を見直すと、からだが整うのはなぜだろう。
1食べ物を見直すことと同じこと
体を整えるために、食べ物を見直す人がふえてきました。でも生きるために真っ先に必要なのは、食べ物や水よりもまず空気(呼吸)。食べ物は、食べなくてもしばらく生きられますが、呼吸は何分か止めたら死んでしまう。呼吸は、生命を支える最も大切なもののひとつです。生きるために欠かせない呼吸を見直すことで、体はもちろん、体とつながる心も大きく変化していきます。
2「吐く」「吸う」が自然のリズム
呼吸といって思い出すのは、ラジオ体操の深呼吸。吸って、吐いて、のリズムで、吸うときに力を使い、吐くときにも力を使います。でも本来、呼吸は文字通り、呼いて(吐いて)、吸うのが自然のリズム。息は、吐いたら吐いた分だけ、入ってきます。5吐けば、5入ってくる。無理に吸おうとしなくてもいい。吐くだけなら、半分の力ですむので体もラク。呼吸のリズムを変えると、自然と深い呼吸が導かれます。
3自律神経が整います
自律神経のバランスが崩れると、体の調子が悪くなったり、心が不安定になったり・・・・・・。眠れないのも自律神経の不調です。自律神経には交感神経と副交感神経があって、副交感神経は体の回復・休息・リラックスに関係します。息を吐くと副交感神経が優位になり、心身の不調が改善します。
4ストレスが減ります
ストレスが多い現代社会では、息が浅い、胸が苦しい、と訴える人が増えています。自らの心と書いて「息」。息には心の状態があらわれます。1分間の呼吸数を数えてみましょう。吐いて吸う、もしくは吸って吐く、で1セット。20回以上は注意が必要、25回以上は要注意!息を吐いてストレスを減らし、健やかな体、廉らかな心をめざします。
1分間の呼吸をチェック
20回以上は気をつけよう
25回以上は要注意!
加藤先生のメソッドを実践してみました
おなかを意識して吐くだけ。―加藤―
おなか、動いてる・・・。―永作―
ありのままの自分を見つめて、感じていい、悪いとジャッジしないで
呼吸で「自分」を知る
加 ではさっそく、横になって。言葉で誘導していきます。意識を丁寧に使って、イメージしてくださいね。頭のてっぺんから両足の指先に向けて、全身の力を抜きます。まずひとつめ、鼻に通る空気に意識を向けて。鼻に空気が通っているかどうか。右の鼻と左の鼻、同じように空気が通っているかどうか。
永 左の鼻は通ってる気がするけど、右はイマイチ・・・・・・。
加 その感覚を大事にしてくださいね。今の自分の姿がそうだということ。いいとか悪いとかじゃないですよ。では次。息を吐いたり吸ったりしているとき、胸を意識する。胸が動いているか、動いていないか。
永 ・・・・・・動いています。
加 よし。今からいうことが大事だからね。自分の呼吸は胸が主導権を握っているか。言い方を変えると、吸ってから吐いているように感じるか、吐いてから吸ってるように感じるか。
永 吸ってから吐いているような・・・・・・。意識すればおなかで吐けるけど、たまに一生懸命吸いたくなるから、そのときは胸も使ってるのかも。
加 今はそういう状態なんですよね。では4つめ。背中に意識を向ける。背中が息をしているように感じるか、感じないか。背中が動いているか、動いていないか。
永 かすかに動いています。
加 自分の呼吸を感じるには、鼻、胸、おなか、背中、この4か所に意識を向けて、感じる。これは今の自分を知る第一歩。息は心だから。心の状態を知るために、息を通して気づいていく。呼吸は気づきのツールです。まずは、レッスンする前の、今の自分の状態、体の痛みや堅さなどをしっかりわかること。次に、常に呼吸に意識を向けて、寝姿勢、座り姿勢の呼吸を通して自分に気づく。そうすると、呼吸に慣れていくんです。
レッスンを終えて―永作さんに聞きました―
息を吐くだけでいいっていうのが、目からウロコでした。先生に何度か『胸が詰まってる』といわれましたが、ふだん、息がうまく吸えないって思うことがあって。結局、うまく吐けてないから吸えないってことなんですね。日々、いろんなことに追われて、頭の方が優位に働いてしまいますが、吐くことだけに意識を向けたほうが、いい方向に変わる気がしました。先生が、呼吸はイメージが大切だとおっしゃいましたが、芝居も同じこと。こちらがしっかりイメージしないと見ている人にも届かないんですよね。演じている自分は作った自分ですが、作ったものだからこそ、届かせるのにまた別の集中力が必要で。真剣に仙骨や丹田を感じるというのも、すごくいい体験でした。
自宅でやってみましょう!
1日3分×3日間 基本の呼吸のレッスン
まずは1日3分、3日間からスタート!毎日、自分の内側に向き合う時間をもつことで、体と心に静けさが広がるのを感じられるはず。
1 吐く
2 おなかを使う
3 気持ちよく
呼吸は鼻で、息を「吐く」ことを意識します。吸おうとしないことがポイント。おなかを使って、無理をせず気持ちよく吐きましょう。
Let’s try!
1日目
寝て、おなかの呼吸 3分
あおむけに寝ます。
おなかを意識して、息を吐くとき、おなかをへこませます。
吐いたら力を抜きます。
やりにくいなと思ったら、おなかに手をあてて、
おなかの動きを感じながら息を吐きます。
2日目
座って、おなかの呼吸 3分
仙骨をのばして座ります。
おなかを意識して、息を吐くとき、おなかをへこませます。
吐いたら力を抜きます。
おなかの動きは、
スムーズにへこんで、スムーズにふくらみます。
3日目
座って、丹田の呼吸 3分
仙骨をのばして座ります。
丹田を意識して、
息をはくとき、丹田を後ろに引き寄せます。
吐いたら力を抜きます。
丹田に意識をくっつけたまま、離さないようにします。
3日続いたら、『呼吸のノート』(サンガ)で27日間のプログラムにチャレンジ!毎日、気づきや振り返りを書き込んでいくと、目に見えて変化がわかるはず。谷川俊太郎さんとの共著『呼吸の本』(サンガ)は加藤先生の誘導CD付き。初心者のうちは、CDがあると断然やりやすい。
呼吸体験記
私たちの呼吸でこう変わりました!
アレルギーが改善!
N・Mさん
20代の頃から花粉やホコリのアレルギーによる、慢性鼻炎がひどかったのですが、今ではだいぶ改善され、ぐっすり眠れるようになりました。2年目以降は花粉を感じることなく季節を過ごせています。一番よかったことは、体調や気分が悪いときでも、呼吸をすると、必ず落ち着いて穏やかな気持ちになれること。少しずつですが、毎朝と夜寝る前に続けています。
1回のレッスンで実感
呼吸レッスンの日、「頭が重い」「背中がガチガチ」「目に筋肉痛のような痛み」という症状がありました。90分のレッスンが終わると、頭はスッキリ、体もほぐれているのを感じました。週一回のクラスに参加、あとは休日に少しですが、呼吸を意識することで、体に必要なものを取り入れる力が強くなっているのを感じます。
以上、『大人のおしゃれ手帳7月号(宝島社) からだメンテナンス特集 PART1』より抜粋
加藤俊朗official web site http://katotoshiro.com/