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2020.01.14

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カンボジアの旅――『ブッダの聖地2』鋭意制作中その1

2014年2月~3月にスマナサーラ長老とめぐったインドシナ半島の記録を書籍化します。

プロジェクト名「ブッダの聖地2」。

ブッダといえばネパールで生まれて聖地といえばその足跡の残るインド北東の八大聖地。

そしてそれは2600年前を起源とする聖地ですが、今回の聖地は、違います。

いわば、現代の聖地。それはどこか? 東南アジアです。

インドシナ半島の風景

 

仏教はスリランカにわたって、世界に広がりました。(この際、北伝は忘れましょう)

花開いたのが、インドシナ半島。過去の遺物、歴史的遺産、遺跡をめでる、そういう仏教ではなく、今の仏教を体験したい。そんな思いでスマナサーラ長老と巡った東南アジアツアーの旅の記録です。まわったのはカンボジア、ラオス、タイ。

 

東南アジアの仏教は、学問的にはミャンマーには5世紀ごろには仏教は到達していたようですが、ブッダの時代にすでにミャンマーに仏教は来ています(キッパリ)。

 

タイでは12世紀、カンボジアでは13世紀、ラオスは14世紀、それぞれテーラワーダ仏教が伝えられたそうです。

 

東南アジアの仏教の詳細を知りたい方は、『新アジア仏教史04 スリランカ・東南アジア 静と動の仏教』(佼成出版社)や、少々古いですが石井米雄先生が編集した、『講座 仏教の受容と変容2 東南アジア編』(佼成出版社)を参照してください。

 

今回の本は現地取材をもとに、アルボムッレ・スマナサーラ長老の現地での法話、現地でお会いした僧侶方のお話と、各地の事情に通じた研究者による論考で構成します。

近現代の戦火を経験したインドシナ半島の今の仏教の姿を伝える貴重な旅の記録です。

ここでは、どこを回って、どんな人に会ったのかということを、これから何回かに分けて簡単に紹介します。

詳しく知りたい人は、本を買って読んでください。

 

カンボジア

  • アンコールワット

  • ワットコンポントム

  • プノンペンワットランカ―

  • トゥールスレーン

 

アンコールワット遺跡群のアンコールトム

 

さて、アンコールワットは言わずと知れたカンボジアの世界遺産。旅は観光から始まりました。

すぐれた灌漑施設がアンコール王朝の特徴なのですが、それに倣おうとして救いがたい無謀と無知のゆえに大量の餓死者を出したのがポル・ポト時代のカンボジアです。

そのあたりのいきさつポル・ポトの行状に関してに興味のある方は『ポル・ポト』(フィリップ・ショート/山形浩生[訳]/白水社)が当時の状況をよく伝えていますのでぜひ読んでみてください。

 

内戦が続いたカンボジアは今世紀に入るころから観光客が訪れる国になり、我々が尋ねた2014年は世界中から訪れた人々であふれていました。このような復興の実現に重要な役割を果たしのが仏教であり、その中心にマハー・ゴサナンダ長老がいました。今回の訪問はこのゴサナンダ長老が残したもの、その遺徳に触れることも目的の一つでした。

ヨーロッパからの旅行者は気軽にスマナサーラ長老に声をかけて話をしていた

 

アンコールワットのあるシェムリアップから、プノンペンに南下する途中で、急遽立ち寄った市井の寺ワットコンポントムでは、現在のカンボジア仏教のリアルを知ります。

 

ワットコンポントムの若き僧侶とスマナサーラ長老

 

そして訪れたワットランカでは、マハー・ゴサナンダ長老の直弟子であるヨホット・ケマカロ師と若い僧侶たちと対話の会を開催しました。

ポル・ポト時代の惨劇を伝えるトゥールスレーン博物館で展示に見入るスマナサーラ長老

 

豊かな大地が戻りつつあるカンボジアは、仏教の果たす役割、仏教の力を物語っています。

 

トゥールスレーンでポル・ポト時代の悲劇を語る現地ガイドのピーシットさん。

敬虔な仏教徒であり、五戒を守ると地獄の門が閉まるのだと教えてくれた。

 

個人的なことを書けば、カンボジアには2001年に旅したことがある。内戦も終わり治安も安定しつつあるころだったが、地雷はまだところどころに残っており危険地帯には立札がたっているような状況だった。首都プノンペンでは安いゲストハウスに泊まったが、中年の日本人男性が長期滞在をしていた。企業の駐在員と言うのではない。当時のプノンペンは売春地帯として悪名をはせていて、いわゆるペドフェリという少女売春目当ての日本人が多かった。また、銃器も至る所にあり、バイクタクシーをチャーターすれば必ずと言っていいほど、「ガンは撃たないか」と誘われた。観光客相手に射撃をさせるところがプノンペン郊外にあった。一か所やそこらではなかったろう。アンコールワットで案内ガイドの客引きをする多言語を操る少年少女もそうだが、彼らの大事な大事な外貨獲得手段だったのだ。

今回(といってももう6年前だが)カンボジアを訪れて驚いたのが、治安がとてもよくなっていたことだ。市内で銃を目撃することはなく、夜更けには清掃車が街を走りごみを収集している。プノンペン繁華街の名物と化していた物乞いの人たちもいないわけではなかったが、圧倒的に少ない。暗部が隠されているという見方もあるだろうが、それよりもむしろ健全な発展を感じた。「仏教を汚すことはできない」と語るガイドさんの伸びた背筋があらわすように、仏教に支えられたカンボジアの未来は明るいと確信した旅だった。

(編集・川島)

【サンガからの大事なお知らせ】

2014年2月20日(木)~3月3日(月)の12日間の旅を凝縮した『ブッダの聖地2』ただいま鋭意制作中です。乞うご期待!

不定期で、ブログも更新していきたいと思います。

 

予約注文は【コチラ】

2020年1月15日18時~予約スタート。

 

シリーズ第1弾『ブッダの聖地[改訂版]ースマナサーラ長老と歩くインド八大仏蹟ー』の購入は【コチラ】

※2014サンガインドシナツアー参加いただいたお客様には、1部贈呈いたします。お楽しみに。