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2017.12.08

社長ブログ

成道会によせて

成道会といえば12月8日である。上座部仏教では5月の満月の日ウエーサカ祭として祝うのだが、上座部仏教と大乗仏教では結構何から何まで違うのだ。

禅宗ではこの日を記念して「接心」と称して毎年12月1日~8日まで一週間猛烈に坐る。仏語。釈迦成道 (じょうどう) を記念して、陰暦12月1日から8日の朝まで昼夜寝ずに座禅すること。禅宗の主要行事。《季冬》蝋燭接心とgoo辞書にある。

僕が禅修行していた時は7日までは1日3時間位は寝てたが、7日~8日はほんとに一睡もしなかった。これはお釈迦様が12月8日の明けの明星を見て悟りを開かれたという、言い伝えから来てるんだろう。

今思えば懐かしいことだが、ネルケ無方さんの安泰寺では今まさに坐り終わった頃だろう。終わった時の解放感は計り知れない、それは例えば、フルマラソンを完走した時の(したことはないが)または1500メートルを泳ぎ切った時の(これはある)解放感(レバレーション)に似ていると思う。いわば”悟り”とは全く別物ではあるが、”我小事を気にせず大事をなす”みたいな腹の座り方が確立される。安泰寺はまさに禅の伝統を今に伝える数少ない寺であると思う、僕も2011年に取材を兼ねて坐って来たが、まさにバリバリの男性的な禅である。(女性もいたとは思うが)僕は久しぶりにこういう坐禅をしたが、相当きつかったのを覚えている。それが伝統になって澤木興道、内山興正、藤田一照、山下良道、ネルケ無方と続く名だたる禅師を輩出したに違いない。この「必ず厳しい」は、「必ず何かはある」と同義ではないのか、すべて自分任せで”何か”をつかめるほど人間は上等にはできてないと思う。

年末近くになって我がサンガも2タイトル大きな企画が出た。それは島田裕巳著サンガ新書”天皇は今でも仏教徒である”、と前出の山下良道著”光の中のマインドフルネス”である。

2冊とも良書である。縁があったら是非読んでほしい。

この間由樹(編集長)と人生の意味について語り合ったが(たまたまそうなった)その時20パーセントは説明できないものがあるといったが、その20%のうち何パーセントかは読者だ。読者がいなかったら間違いなく今の僕はいない。

来年もどうぞよろしく。