天皇は今でも仏教徒である

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発売日:2017年11月16日
著:島田裕巳
ISBN:9784865641059 C0214
新書サイズソフトカバー 240ページ

天皇の象徴としての行為
それは、神道ではない。
仏教ではないか。

仏教には、人々を救済するための「菩薩行」という考え方がある。
ときには危険な目にあいつつも、天皇は、被災地や戦地を訪れる。
天皇は相当な覚悟を持って被災地の見舞いに臨んでいるのだ。
それはこの菩薩行と結びつけて考えた方が理解しやすいのである。

この商品のレビュー ★★★★★ (6)
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  • 2018/01/19 黒糖双子さん ★★★★★

    Is Tokyo Burning?

    昨今は各所各分野で「昭和」がブームのようであるが、昭和から平成にかけて、何が変わったのかといえば、天皇が代わったのである。昭和において私の周囲で天皇といえば、まず第一に批判、否定、ときに揶揄の対象であった。それを直裁に表現したパンクバンドのアナーキーは「東京イズバーニング」で「何が日本の象徴だ。何にもしねぇでふざけんな」と吠え、それは喝采された。少なくとも社会に対して何がしか主張をもって立ち向かおうとするサブカルチャーの輩にとって、天皇を肯定的に捉えることは、「右翼的」とかそうとうに変わった思想の持ち主とされた。あるいは肯定的に捉える裏には相当なアイロニーが折りたたまれているはずだと、その深慮を計った。
    あるいは、敗戦を記憶として持っている世代は「お天ちゃん」という言い方もした。それは天皇という制度を、肚のそこに飲み込むことを拒みつつ、しかし人間宣言した個人としての天皇の存在価値に対して完全な否定もしにくい、アンビバレントな感情の表出が愛称とも揶揄ともつかぬ呼び方になったのではないかと思う。
    つまり、昭和において天皇の「象徴」とは、アイロニカルな存在としての、アンビバレントな価値の、象徴であった。

    その天皇、昭和天皇は1989年のはじめに崩御し、皇太子明仁が天皇に即位し、平成となった。つねに第二次世界大戦とその敗戦と二重写しに見えていた裕仁に代わって、平成天皇明仁はテニスと二重写しである。戦争とテニスではえらい違いだ。
    平成になって天皇という存在の存在感は自ずとその質を変化させていったことになるのだろうが、実際強く意識に上ることもなくなった。批判の対象ではなくなり、そのかわりアイロニカルな象徴でもなくなった。
    その天皇を強く意識することになったのが、巨大災害が起きたときに被災地に赴き、被災者をねぎらう姿だ。そうした姿をテレビを通して見ていくのだが、2011年の東日本大震災のときに、避難所を訪問し、膝をついて被災者に向かい合ったニュースの映像にはある種の驚きを感じた。その驚きの核にあるものは何なのか? そのときの心の質感はなかなか言語化しにくい、ある種の落ち着きのなさがあった。

    その心の落ち着きのなさに、一つの回答を与えてくれたのが、本書での島田裕巳氏言説である。天皇の象徴としての行為は、菩薩行である、と。

    なるほど、菩薩を前にして「Tokyo is Burning」とはいえない。それどころか彼はメルトダウンと対峙する象徴といってもおかしくはない。そんな象徴の菩薩をわれわれは目前にしているのである、と思ったら泣けてきた。
    是非読んでいただきたい。

  • 2018/01/19 鳩さん ★★★★☆

    歴史の勉強になりました。

    歴史を知るには、いい本でした。ただ、私にはちょっと難しい箇所もあり、その点で星4つにしました。

  • 2018/01/18 ファイナルアンサーさん ★★★★★

    丹念な資料と説得力のある論理展開

    今上天皇は、日本国憲法に定められた「日本人の象徴」としての行為を、戦地への慰霊や被災地への見舞いというかたちで実現してきた。しかし、日本国憲法には「象徴としての行為が何なのか」について、具体的に記されていない。
    現在の慰霊や見舞いは、天皇の行為として昔からあるものように受け止められているが、実はこの行為は、今上天皇ご自身が、即位後みずから見出したものであるのだ。
    そして、著者の島田裕巳氏は、この象徴行為に「仏教の菩薩行」を重ね合わせ、背景にある「天皇の仏教信仰」を読み取る。
    もともと天皇と神道の結びつきは、明治期に国家神道を盛り上げるために創作されたものであり、つじつまの会わない話はたくさんある。本書にも記述されているように、男系での万世一系の根拠となっている初代・神武天皇は、76年間在位し、127歳まで生きたといいう。これはすなわち、「初代天皇は神話上の架空の存在だ」ということになる。このような奇妙な神道との結びつきよりも、日本に仏教が伝来したときの歴史から紐解き、「天皇は仏教を信仰している」として理解したほうが明解になってくる。
    宗教学者の島田裕巳氏は、客観的で丹念に調査した資料をもとに冷静に記述しており、本書は説得力のある記述を展開している良書である。

  • 2018/01/18 dharmaさん ★★★★★

    ジャケ買いならぬタイトル買い

    まずタイトルが挑発的だ。思わず買ってしまった。菩薩行 (天皇が追及した象徴としての振る舞い) を実践する存在としての天皇、という解釈が新鮮。天皇の信仰を問う、ひいては日本人全体の信仰を問うことにつながるという視点も面白い。
    こういった類の書の出版を英断できるサンガという出版社はすごいと思う。この勢いで、どんどん日本の出版業界に風穴を開けていってほしい。

  • 2018/01/18 一般庶民さん ★★★★★

    天皇の歴史を知るには良書である

    応仁の乱も読んだが、それに勝るとも劣らない。
    天皇をめぐる歴史が詳述されていて勉強になる。特に今は読んでいて損はない。
    仏教系出版社のサンガだから出た新書だろう。

  • 2018/01/17 ひろじさん ★★★★★

    もともと天台宗の信者なので...

    まあ、もともと天台宗の信者なので、当たり前のことなんだけれども、今となってはわざわざ言ってあげないと国民が理解してくれないというのがお気の毒なことではある。
    (Amazon カスタマーレビューより引用)

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