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「タイ 〜仏の国の輝き〜」& みうらじゅん×いとうせいこうトークショーレポート
特別展「タイ 〜仏の国の輝き〜」はおもしろい
7月7日、東京国立博物館へ「タイ ~仏の国の輝き~」に行ってきました。
入口前の巨大看板、すでにワクワクしています。
展示内容は、古代から近代へ、王朝ごとにテーマを分かれています。
第1章 タイ前夜 古代の仏教世界(5世紀~13世紀)
第2章 スコータイ 幸福の生まれ出づる国(14世紀~15世紀)
第3章 アユタヤー 輝ける交易の都(15世紀~18世紀)
第4章 シャム 日本人の見た南方の夢(16世紀~19世紀)
第5章 ラタナコーシン インドラ神の宝蔵(18世紀~20世紀)
第1章 タイ前夜 古代の仏教世界

ナーガ上の仏陀坐像 (青銅、金 スラートターニー県チャイヤー郡ワット・ウィアン伝来 シュリーヴィジャヤ様式 12世紀末 – 13世紀 バンコク国立博物館)
入口からエスカレーターを上り特別展に入るとまず目に飛び込んでくるのが、今回のチラシの表面に使われている坐像です。
同日に開催されたみうらじゅんさん、いとうせいこうさんのトークショーで「蛇の上に乗るって、お釈迦さまは、只者じゃないよね」「すごいよね」と話されていたのですが、たしかに(笑)。
「りりしくてイケメンのお釈迦様」です。個人的にはナーガ(蛇神)の鼻が、なんでこんな形なんだろう?と気になりました。
第1章のコーナーがおそらく1番広いのですが、とにかくバラエティ豊かです。
タイ=上座仏教国のイメージが強かったのですが、古代エリアは、ヒンズーの神々、大乗仏教の菩薩像も展示され、多種多様です。タイ東部の出土品は隣国カンボジア(アンコール王朝)の影響を受けた仏像も多いようです。
第2章 スコータイ 幸福の生まれ出づる国

仏陀遊行像 (青銅 スコータイ県シーサッチャナーライ郡ワット・サワンカラーム伝来 スコータイ時代 14 – 15世紀 サワンウォーラナーヨック国立博物館)
スコータイ王朝になってくると、仏像のテイストががらっと変わります。
「仏陀遊行像」は、天から舞い降りたようなフワッとした感覚が表現されていて、
walking buddha(ウォーキングブッダ)とも呼ばれているそうです。歩く瞑想中かもしれません(笑)。
この時代の仏像は全体的に滑らかな線で、顔も穏やかで女性らしいのが多い印象です。
古代と比べると一般的なタイの仏像のイメージに近いものが多くなります。
第3章 アユタヤー 輝ける交易の都(15世紀~18世紀)
タイの仏教観光といえば、「アユタヤ遺跡」と言われるほど有名ですが、
はずかしながらアユタヤ王朝という一つの大きな時代があったのをこの美術展で知りました。
「ありがとう タイ~仏の国のかがやき~展」と心の中で感謝です。
王冠や金舎利塔などが並び、精巧且つきらびやかな装飾が特徴的な時代です。
第4章 シャム 日本人の見た南方の夢(16世紀~19世紀)
日本とシャム(タイ)の交流が盛んだった時期のようで、
日本のお寺に所蔵されている上座部系仏教の仏像がいくつも展示されています。
世界が大航海時代の頃、日本から遠い異国タイへ渡って、交流をしていた先人たちがいる。
日本人町などもできたそうです。
『ワンピース』や『インディー・ジョーンズ』が好きな方は一番萌えるコーナーでしょう。
ロマンを感じます。
第5章 ラタナコーシン インドラ神の宝蔵(18世紀~20世紀)

ラーマ2世王作の大扉 (木製、金、彩色 バンコク郡ワット・スタット仏堂伝来 ラタナコーシン時代 19世紀 バンコク国立博物館)
5.6メートルを超えるこの大きな扉は、1807年に創建されたワット・スタットという第一級王室寺院の正面を飾っていたものだそうです。
この扉の前は記念撮影エリアになっているので、写真OKです。
象鞍を乗せた展示や映像コーナーも設置されていて、タイ王国の雰囲気が味わえます。
展示を見ていると、古のタイへタイムトラベルしているような気分になります。
番外編「タイ仏像大使 みうらじゅんさん&いとうせいこうさんトークショー」
タイ仏像大使に任命されたみうらじゅんさん、いとうせいこうさんのトークショーも参加させていただきました。お二人、仲がいいですよね。
アユタヤの仏具街で売っていた僧侶の人形だそうです。
お坊さんの人形を売っているとは、さすが仏教国タイですね。
タイに行きタイ。そんな気分になる展示です。
タイ展は2017年8月27日まで東京国立博物館にて開催しています。
詳細情報は、展覧会情報サイトでご確認ください。
(マーケティング部 五十嵐幸司)