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2019.01.25

社長ブログ(ほぼ毎週金曜日更新)

インフルエンザと仏教

なぜ僕は、病気で寝込まないのだろう?

いつも瞑想しているから元気なのかもしれない。2018年11月撮影。

 

もともと、今回の社長ブログの内容は、
「カルロス・ゴーンと仏教 Ⅱ」にしようと考えていたのだが、
みんなに「テーマは何がいい?」と聞くと、
由樹も五十嵐も
「『インフルエンザ』がいい。
 いま一番話題になっていることなので」
と言うので、
(まあ、「カルロス・ゴーン」も相当話題になっているのだが、)
「インフルエンザと仏教」にした。

僕は元来、ほとんど病気で寝込んだことがないので、
インフルエンザにかかっている人には申し訳ないけど、
あまりピンときていない。

心の弱さと「勝利の経」

仏教はもともと、
「ナーマとルーパ、心と身体は別だ」という教えである。

しかし思うに、
例えば健康診断で、
「二次検査が必要だ」と言われたときの不安感。
その結果、「異常なし」と言われたときの安心感、開放感。
そしてもし、「余命3年」と言われたときの恐怖感。
そんな心があるだろうと思う。

そして、もし拷問を受けたら、
きっとやっていないことであっても、
たとえ作り話でも、
あらいざらいしゃべってしまうだろう、
なんて考えたりもする。

これらはすべて心の問題ではあるけれど、
いいことにししても、悪いことにしても
一言で言えば、「心が弱い」ということなんだと思う。

そこで経典を見ると、「勝利の経」というのがある。

 

勝利の経

193.
歩く、立つ、座る、横たわる、伸ばす、縮む。
身体の動きはこれだけです。

194.
(この身体は)骨と腱で組み立て、肉と皮膚で舗装されている。
皮膚に隠れているのでありのままには観られない。

195.
身体は腸に充ち、胃に充ち、また、肝臓の塊・膀胱・心臓・肺臓・腎臓・脾臓があります。

196.
(この身体には)鼻汁・唾液・汗・脂肪・血・関節液・胆汁・膏がある。

197.
またその九つの孔からは、常に不浄物が流れ出る。
目からは目やに、耳からは耳垢、

198.
鼻からは鼻汁が出る。口からはあるときは(食べたものを)吐く。
またあるときは胆汁を、あるときは痰を吐く。
全身からは汗と垢とを排泄する。

199.
またその頭蓋骨の空室は脳髄に充ちている。
しかるに愚か者は無明に誘われて、身体を清らかなものだと思いなす。

200.
また身体が死んで横たわるとき、膨れて、青黒くなり、墓場に棄てられる。
親族もこれを顧みない。

201.
犬や野狐や狼や虫類がこれを喰らい、烏や鷲やその他の生き物がこれを啄む。

202.
ブッダのことばを聞いて、智慧ある修行者は、この(身体の)ことを完全に了解する。
あるがままにのみ観る。

203.
〈かの死んだ身も、この生きた身のごとくであった。
この生きた身も、かの死んだ身のごとくになるであろう〉と、自分の身体に対する欲をも、他人の身体に対する欲をも、離れるべきである。

204.
愛欲を離れた智慧ある修行者は、不死・平安・不滅なるニッバーナ(涅槃)という最高の境地に達した。

205.
不浄で、悪臭を放つ、この身体を人間が守っている。
種々の汚物が充満し、ここかしこから流れ出ている。

206.
このような身体をもちながら、自分を偉いものだと思い、また他人を軽蔑するならば、かれは〈観る能力が無い〉という以外の何だろう。

 

このお経を読んだり、
また聞いたりしていると、
僕にはブッダのすごさだけが伝わってくる。

そして、「自分の心はなんて弱いんだろう」と思えてしまう。

さらに、瞑想法として、「死随念」なんてものまである。
生命に、死は必ず訪れるものだ。
しかしどこかで、
自分の自我が、自分の死だけを例外にしている。
つくづく無智だなあと思う。

 

インフルエンザにかからないために

インフルエンザに関するニュースが最近本当に多い

とにかく、好き好んでインフルエンザになることはないけれど、
もしなってしまったら、それを修行の対象として、
そのことを冷静に認識できるか、
挑戦してみるのも大切だと思う。

また、「食事の観察」なんていうものもある。

 

食事の観察

・正覚者の説かれた真理を遵守し、
・正しく観察してこの食事をいただきます。
・食事により心が汚れることを戒め、
・身体を痛めることにも注意し、
・壊れてゆくこの肉体の修復のために、
・量を計って、この食事をいただきます。
・一切の生命に対して慈しみの念を抱き、
・釈尊の説かれた仏道を歩む目的を念頭において、
・一切の現象は無常であることを随念しつつ、
・この食事をいただきます。

(*毎日の食事の前にこの文言を誦えます)

 

できればみんなも
このように「食事の観察」をして、
インフルエンザになんかにかからないで、
元気でいてほしい。

 

「勝利の経」が掲載されている『ブッダの日常読誦経典』はコチラ