社長ブログ(ほぼ毎週金曜日更新)
カルロス・ゴーンと仏教
スマナサーラ長老インタビュー動画 第2弾「瞑想」
昨日は、スマナサーラ長老インタビュー動画シリーズ第1弾
「『ブッダの実践心理学』を初めて読む人のために」に続く
第2弾を撮影するために、
ゴータミー精舎に行ってきた。
インタビュー動画シリーズ第2弾は、
「『自分を変える気づきの瞑想法』をもっと実践するために」だ。
その中で、「食事の瞑想」についての細かい話があった。
「はこぶ、はこぶ、はこぶ……。
あける、あける、あける……。
しめる、しめる、しめる……。
かむ、かむ、かむ……。
あじわう、あじわう、あじわう……」ポイントは、
ゆっくりおこなう「スローモーション」と、
「感覚を感じることで」ある。
(アルボムッレ・スマナサーラ『自分を変える気づきの瞑想法【第3版】』208~209ページ参照)
カルロス・ゴーンの中にある五欲
今回の訪問は、今、出版を企画している
『図解 ヴィパッサナー瞑想[応用編]』(仮題)の
取材も兼ねていた
ヴィパッサーで観察していないときは、
常に感覚は暴走する。
自分は本来、「空性」なのだけれど、
この感覚の暴走によって、ほとんど自我があると錯覚している。
それに火をつけるのは、五欲、
すなわち、食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲である。
でも、この五欲の強弱、グラデーションは、
人それぞれに、それぞれの特徴があるようにも思う。
日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕された。
今回の“ゴーン・ショック”を見ていると、
彼はまさにその五欲の渦の中にいたように思える。
関係性でしか成り立たないこの人生の中で、
人は五欲の罠にはまり、妄想し、執着していく。
(アルボムッレ・スマナサーラ『ブッダの日常読誦経典』26ページ~29ページ
「因縁の教え―順観―」「因縁の教え―滅観―」参照)
終わりのない、苦の連鎖である。
エゴの錯覚
カルロス・ゴーン会長は、
就任以来、朝から晩まで働き、
困窮する日産を救い、
ルノー、日産、三菱自動車工業の
自動車同盟を築き上げ、
世界第二位の自動車帝国をつくった。
ゴーン会長が思っていたのは、
たぶん、
「これだけ自分はやったのだから、
当然これくらいのことはやっていいはずだ」
という「高慢」だったのだと思う。
(アルボムッレ・スマナサーラ『慈悲の瞑想〔フルバージョン〕』254ページ参照)
世界に高級別荘を三つも買い、
何十億もする自家用ジェットを
自分専用に使うようになってしまった。
人生に目的がないなら、
誰が何をどれだけやっても、
別にたいしたことではない。
「自分は偉いんだ」とか、
「自分は劣っている」とか、
「自分は他と同等だった」とか、
これらは、すべてエゴの錯覚である。
カルロス・ゴーン会長も、
その錯覚から抜け出せなかったのだろうか。
結局は、誰でも、お釈迦様の手のひらの上にいて、
右往左往しているだけなんだな。