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2018.11.23

社長ブログ(ほぼ毎週金曜日更新)

カルロス・ゴーンと仏教

スマナサーラ長老インタビュー動画 第2弾「瞑想」

 

昨日は、スマナサーラ長老インタビュー動画シリーズ第1弾
「『ブッダの実践心理学』を初めて読む人のために」に続く
第2弾を撮影するために、
ゴータミー精舎に行ってきた。

インタビュー動画シリーズ第2弾は、
『自分を変える気づきの瞑想法』をもっと実践するために」だ。

その中で、「食事の瞑想」についての細かい話があった。

「はこぶ、はこぶ、はこぶ……。
あける、あける、あける……。
しめる、しめる、しめる……。
かむ、かむ、かむ……。
あじわう、あじわう、あじわう……」

ポイントは、
ゆっくりおこなう「スローモーション」と、
「感覚を感じることで」ある。
(アルボムッレ・スマナサーラ『自分を変える気づきの瞑想法【第3版】』208~209ページ参照)

『自分を変える気づきの瞑想法[第3弾]』

 

カルロス・ゴーンの中にある五欲

今回の訪問は、今、出版を企画している
『図解 ヴィパッサナー瞑想[応用編]』(仮題)の
取材も兼ねていた

ヴィパッサーで観察していないときは、
常に感覚は暴走する。

自分は本来、「空性」なのだけれど、
この感覚の暴走によって、ほとんど自我があると錯覚している。

それに火をつけるのは、五欲、
すなわち、食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲である。

でも、この五欲の強弱、グラデーションは、
人それぞれに、それぞれの特徴があるようにも思う。

日産のカルロス・ゴーン会長が逮捕された。

今回の“ゴーン・ショック”を見ていると、
彼はまさにその五欲の渦の中にいたように思える。

 

関係性でしか成り立たないこの人生の中で、
人は五欲の罠にはまり、妄想し、執着していく。
(アルボムッレ・スマナサーラ『ブッダの日常読誦経典』26ページ~29ページ
「因縁の教え―順観―」「因縁の教え―滅観―」参照)
終わりのない、苦の連鎖である。

『[新装版]ブッダの日常読誦経典[完全版 CD BOOK]』

 

エゴの錯覚

カルロス・ゴーン会長は、
就任以来、朝から晩まで働き、
困窮する日産を救い、
ルノー、日産、三菱自動車工業の
自動車同盟を築き上げ、
世界第二位の自動車帝国をつくった。

ゴーン会長が思っていたのは、
たぶん、

「これだけ自分はやったのだから、
当然これくらいのことはやっていいはずだ」
という「高慢」だったのだと思う。
(アルボムッレ・スマナサーラ『慈悲の瞑想〔フルバージョン〕』254ページ参照)

『慈悲の瞑想〔フルバージョン〕』

 

世界に高級別荘を三つも買い、
何十億もする自家用ジェットを
自分専用に使うようになってしまった。

人生に目的がないなら、
誰が何をどれだけやっても、
別にたいしたことではない。

「自分は偉いんだ」とか、
「自分は劣っている」とか、
「自分は他と同等だった」とか、

これらは、すべてエゴの錯覚である。

カルロス・ゴーン会長も、
その錯覚から抜け出せなかったのだろうか。

結局は、誰でも、お釈迦様の手のひらの上にいて、
右往左往しているだけなんだな。