サンガクラシックス
ブッダの聖地_01_prologue
『サンガクラシックス』スタート
サンガジャパン編集部では、第38回サンガくらぶ「ブッダの聖地を学んでみよう」(10/25(水)予定)の開催を記念し、弊社の既刊書籍『ブッダの聖地』より、抜粋を掲載いたします。
prologue
ブッダの聖地に立つ アルボムッレ・スマナサーラ
私たちはこれからブッダ、お釈迦様の歩まれた地を巡礼してまいります。
お釈迦様という方は、神話上の人物ではありません。2600年前のインドでたしかに、お釈迦様は生きられ、修行をされ、解脱に達せられました。その足で歩いて、人々に説法をなさったのです。
歴史上に存在し、人類に歩むべき道を示された偉大なるブッダの足跡は、現代の考古学で発見されています。もっとも、仏教の遺蹟を掘ることにインドはそんなに熱心じゃないのですね。
お釈迦様が歩まれた土地を巡ることは、修行者、仏教徒にとって、とても意義深いことになります。それは迷信的なことではありません。われわれ仏教徒にとって、ブッダが歩まれた道を歩くことは、偉大な先人の思いに触れ、勇気を得るということなのです。生きたブッダが覚りをひらき、解脱に達したという事実に、畏敬の念を覚えるのです。
ブッダ最後の一年を記録した『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』(マハー・パリニッバーナ・スッタンタ)のなかで次のような場面があります。地面に身を横たえ、まもなく入滅されようとするお釈迦様に、アーナンダ尊者が最後に問いかけます。
「お釈迦様が亡くなられたあと、私たち修行者はどうしたらよいのでしょうか」
お釈迦様は次のように答えられました。
「信仰心のある良家の子には、次のような四つの、見るべき、畏敬の念を起こしうる場所があります」
そうおっしゃって次の四つの場所を挙げられました。
如来が生まれた場所
無上正覚を得た場所(覚りをひらいた場所)
無上の法輪を転じた場所(最初の説法をした場所)
無余涅槃に入られた場所(涅槃に入られた場所)
この四つの場所には、信仰心のある比丘(びく。男性出家修行者)たち、比丘尼(びくに。女性出家修行者)たち、優婆塞(うばそく。男性在家信者)たち、優婆夷(うばい。女性在家信者)たちが集い、心を清めるだろうとおっしゃったのです。
こうしてお釈迦様ご自身が、如来(お釈迦様のこと)亡きあとに仏弟子が巡礼すべき聖地を指定されたのです。ブッダ降誕(ごうたん)の地ルンビニー、成道(じょうどう)の地ブッダガヤー、初転法輪(しょてんぼうりん)の地サールナート、般涅槃(はつねはん)/入滅の地クシナーラーです。これを仏教徒は四大聖地と呼んでいます。
仏教というのは、何かを盲目的に信じるという意味での宗教ではありません。「私を拝みなさい」などということはありません。仏教が大切にするのは理性です。ですからお釈迦様が考えた巡礼というのは、「これらの場所にちょっと来て、ゆっくりして、実感してください」という感じなのです。それによって、心はとても感動を受けるのです。
(つづく)
本記事は、弊社の既刊書籍『ブッダの聖地』からの抜粋です。
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