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2020.03.13

社長ブログ(ほぼ毎週金曜日更新)

新型コロナウイルスとサンガ

「生きることは苦」に直面する

仏教は「生きることは苦である」と説く。
確かにそうだと思うのだが、
普段、深い洞察をしない僕は
やはり表面的な楽しさや喜びに目を向けてしまう。

しかし、毎日、世界中で、
新型コロナウイルスのことが話題になる最近、
やはりこの真理――
「生きることは苦である」ということに
思いを馳せてしまう。

仏教では「希望は持つな」とも説かれるが、
会社をやっている僕、人間としての僕は、
常に光輝くような智慧で溢れているなら話は別なのだが、
馬の鼻先にあるニンジンのようなものが
やっぱり必要なのだと思っている。

コロナウイルスと言語ウイルス

いつも豆知識を披露する信介が
ずいぶん前に
「タピオカが流行るときは、株価が下がる」
と言っていた。
前はリーマンショックのときだったようだが、
それが今、現実になると、
こんなジンクスも、
本当なんだと思えてしまう。

2月にスリランカに行ったときに会った
サナットさんと、先日、ラインで話したが、
「みんながスリランカから帰った後は、
一件も仕事がない」
と嘆いていた。


〔右側がサナットさん。この大変な時期を何とか乗り越えてほしい〕

アメリカのビートニク世代の小説家
ウィリアム・バロウズは、
言語をウイルスとしてとらえていたという

例えば「噂」は、言語が人間たちを媒介し、
人々の意識に感染していくようなものだ。

今のこの状況は、この話にも通ずるところがある。
去年の今頃、誰がこの状況を想像できただろうか。

サンガも、そして僕たちも、
今の状況に飲み込まれている。

なにがあっても、何とかなる

これだけ人の往来が減ると、出版業界も例外ではいられない。
しかしながら、生き延びることを第一にしなければならない。

今、2020年4月刊行予定のスマナサーラ長老の著書
『日めくりブッダの聖地 スリランカ編
 ——お釈迦様の教えとともに毎日を生きるために』(予価1,800円)
を制作している。

その中の一つに、以下の長老の言葉が掲載される予定だ。

 

業論は運命論ではない

業論は運命論ではありません。
なにがあっても、何とかなるという話です。
「無常」は暗い話ではありません。
無常だからこそ悪い状態を、良い方向へと変えることができるのです。
無常の発見こそが、生命にとって福音・福言なのです。
変えることは可能です。人格の完成は可能です。
幸福の完成は可能です。智恵の完成は可能です。

 

サンガも、この言葉を胸に、今の局面を乗り切っていきたい。