社長ブログ(ほぼ毎週金曜日更新)
日常、非日常
「上げます、運びます、下します」
「上げます、運びます、下します」「上げます、運びます、下します」「上げます、運びます、下します」
「ふくらみ、ちぢみ」「ふくらみ、ちぢみ」「ふくらみ、ちぢみ」
・・・これしかやることがない、退屈で死にそうだ。
守谷の合宿でまず感じるのはこれだ。外とのギャップに苦しみ、めげそうになる。
なんになる? 悟れるはずもない。そもそも悟ってなんになる。
そんな思いが僕を襲う。しかし他にやることもない。
ただひたすら、「上げます、運びます、下します」「ふくらみ、ちぢみ」・・・
周りは真剣そのものに見える。自堕落な僕を救うのは、ただ、ただ、努力、精進のみである。
夜の修行
いつものことだが、スマナサーラ長老の説法が終わった後の、夜の修行がとても気持ちいい。
修行する人も減って、夜の帳があたりを包み、静寂が僕を飲み込む。
そういえば昨日は何やってたっけ?今週のやるべきことは何だっけ?などと妄想が襲う。
妻が言っていた。「こんな貴重な時間を、持てるなんて本当に贅沢」
そうだよな、貴重な時間と思えばやる気も出てくる。
倒れていた駒が回り出すように、正直半日もやっていると駒は回り出す。不思議だが、確実にそれはある。
それ以上になるかというと、そうでもない。しかしそれ以下でもない。
この季節、守谷にはたくさんの虫や小動物がいる。
ヤモリや蟻などだけど、長老が法話の中で、
「あなたたちは心と身体のうち、身体を大事にし過ぎる。どちらが大事かというと、どちらとも言えない。
しかし虫なんかは本当に体に支配されている」
と仰っていた。
なんだか妙に合点が行った気がした。やっぱり虫も不幸の中に生きてるんだ。
そして人間である僕たちも。
合宿も最後の日を迎えた。
ちょっとの達成感と、真面目にやらなかったことの後悔。
いつものことだ。そして今から外の世界。
そしてふと思った。「合宿-外の世界」「日常-非日常」
どっちがどっちなんだろう。
最後の自己紹介のところで、長老にサンガは褒められた。
「他の出版社からも本を出してるけど、他の出版社の本はシナリオが出来ている。
だけど、サンガの自分の本は、仏教を広めるために出している」
こんな嬉しいことはない。
一緒に参加していたハーレーのおじさんに言われた。
「自分は耳が遠いから、長老の声がよく聞こえない。サンガの本が頼りだ」
これもまた嬉しい。