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2019.11.15

編集部

添乗員日記5――日本語を教えていると思ったら

日本語のレッスン

サンガの五十嵐です。
1週間に1回程度、スリランカに住む中学生・ディナルにフェイスブックのメッセンジャーで日本語を教えるのが習慣になっています。
拙いレッスンは、こんな感じです。
 
①チャット上にテキストを打ちます。
I like Japan.
 
②そして私が日本語で声に出します。
「私は日本が好きです」
 
③それをディナルが声に出して繰り返します。
「ワタシハニホンガスキ」
 
続けて私はこう言います。
 
Please tell me in Shinhara.
 
④ディナルがシンハラ語を教えてくれます。
 
මම ජපානයට කැමතියි(mama japānayaṭa kæmatiyi)
 
教えるついでにシンハラ語を習うという寸法ですが、なかなか聞き取れないので、何度も聞き返しています。
ディナルの日本語レベルは、私のシンハラ語レベルの10倍くらい上でしょう。
 

大人げない私

レッスンを続けてしばらくたったとき、2回連続でディナルがレッスンをすっぽかすという出来事がありました。
『怒らないこと』の版元ですが、私も腹が立ちました。
「約束の時間だけどどうした?」
とメッセージを送ると、チャットで返信がきました。
 
I will worship from now.
 
なんだワーシップって?
耳慣れない単語だったので、調べてみると「礼拝」と出てきます。
中学生が礼拝!? 
スリランカでは当たり前の習慣でしょう。
「お寺に礼拝に行くなら仕方ありません」さすが仏教国スリランカだなと思いました。
中学生に、ムキになった自分が恥ずかしいです。
怒りの波動が伝わったのか、以降ディナルはレッスンの約束をきっちりと守るようになりました。
 
 

レッスン倦怠期

最初は楽しく教えていたものの、私はプロの日本語教師ではないので、教えるメソッドがありません。

「挨拶」や、「物の名前」を教えたり、いろいろ試していたのですが、

ネタ切れになってきて、「だんだん面倒くさいなぁ」という気持ちになってきました。

メッセンジャーをみるとディナルから

“what are you doing?”

が頻繁に届くようになり、私も疲れてきました。

「嫌だと思っているとどんどん嫌になる」というのが、心の癖としてあるかもしれません。

考え方を変えることにしました。

*疲れているときは無理をしない

*断るときは、きちんと断る

考え方を変えると、空気も変わるもので「面白いレッスン」をしようと企画を練ってみることにしました。

 

五戒を日本語で教える

仏教好きの中学生なので、日本だったら語学書にはまず出ないであろう「五戒」を日本語で教えることにしました。

(綴り間違いなどはご容赦ください)

教科書通りに教えようと頑張ろうと、
自分は(もしかしたら相手も)苦しくなっていたのかもしれませんが、
ちょっとやり方を変えると話が弾みます。
五戒は、否定形(negative tense)が学べます。
ディナルも関心のあるテーマのようなので向こうもやる気がみなぎっています。
終了後にはディナルからこんなまとめが届きました。
 
 
 
シンハラ語が読めない私を気遣い、ディナルがシンハラ語の「五戒」を、「読み方」アルファベットで送ってくれました。
 
レッスンが停滞していた期間は、どこかで私は「上から目線」だったのかもしれません。
先生は教えるだけでなく生徒からも学ぶ、先生も生徒もないんだなと感じました。
 
サンガツアーにはいろんな出会いがあります。
2020年も開催予定ですので、どうぞご参加ください。
 
 

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スリランカの学校も訪問予定です。
ディナルに会えるでしょうか。