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2017.08.18

編集部

『サンガジャパンvol.27ー特集「禅」ー世界を魅了する修行の系譜』見本誌届く

表紙は鈴木俊隆老師

『サンガジャパン』も気づけば27号だ。本日8月18日、見本を届けに取次(卸業者)に行ってきた。

社員の一人が言っていた。「この表紙の人、よく見るとイケメンやな」。

数年前に一時『美坊主図鑑』が話題になったが、そのなかにいてもよさそうな男前な僧侶、彼が『禅マインド・ビギナーズマインド』を書いた鈴木俊隆老師だ。

近ごろは、『プレジデント』『ブルータス』『美術手帖』『ディスカバー・ジャパン』『スペクテイター』といったメジャーな雑誌も禅特集を組む。

仏教総合誌と銘打った本誌編集部は勝手にプレッシャーを感じ、「禅」特集を組めないまま、いつの間にか早くも数年が過ぎ去った。

編集部で、「この雑誌はよく調べてる!」「うちらどうする? 困ったね・・」などと悩んでいるうちに別の特集テーマに決まり、こうして「禅」特集は流れていく。うう

 

スマナサーラ長老と藤田一照師

あるとき、藤田一照師とスマナサーラ長老の対談が決まった。

出版社サンガの読者の関心の的として、テーラワーダ仏教(上座仏教)があるのは間違いない。

ティク・ナット・ハン師のファン、瞑想ファンなども増えてきているが、スマナサーラ長老をきっかけに、さらに言うなら『怒らないこと』で弊社を知った方が、ほんとうに多いのだ。

この対談を本特集の目玉にすれば、「禅」と弊社読者層の架け橋になるに違いないと、創刊8年目にしてついに「禅」特集が決定した。

本特集の扉の一部を抜粋する。

テーラワーダ仏教のアルボムッレ・スマナサーラ師と曹洞宗の藤田一照師による対談「テーラワーダからみた禅」では、テーラワーダ仏教の視点を軸に、禅が成立した歴史的背景を踏まえながら、二つの仏教の相違点と共通点を丁寧に探究していく。

瞑想、あるいは坐禅という実践を重視するテーラワーダと禅は、どのようにして「悟り」という言葉にならない世界へ向かっていくのか。そのプロセスを追うことは、宗派仏教の個性をも浮き彫りにしていく。

スマナサーラ長老は、駒澤大学留学時代に道元禅師について勉強している。藤田師は国外での布教活動も多く、もちろんヴィパッサナー瞑想も学んでいる。これは読みごたえがあると言わずして何と言おう。

27号では収まりきらず、28号、29号へと続く長丁場の連載になってしまったが、楽しみが増えた。

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「二人の鈴木」のうちの一人

今回の特集では「鈴木俊隆」「鈴木大拙」をフィーチャーしているが、

ちょうど校了した直後、お盆に私用で北陸に行くことになったので、鈴木大拙館(金沢)を訪問した。

海外で有名だとは聞いていたが、4割程度は外国人観光客である。

サンガジャパンの原稿で一度は目を通したはずなのに、あらためて驚いたことがある。

鈴木大拙が、海外の大学(最初はハワイ大学)で教え出したのが、79歳。

いつの間にかさーっと読んでしまっていて、中身が頭に入っていなかった。

50代くらいのイメージでいたが、これには驚いた。

 

訪れる前日、ニャーナラトー師の講演会でも、少しだけ大拙の話が出た。

「鈴木大拙も最初は原始仏典をテーマに書いていたが、晩年は真宗系の本を多く書いた。自力と他力は、実はそんなに明確に分けられるものではないですよ」

というような内容だったが、その通りだと思う。

今回の訪問も自分の意思によるものとはいえ、北陸に用がなければ立ち寄ることもなかったろうし、校了直後という絶妙なタイミングでの来館もなかったろう。

束の間のお盆に、良い体験をさせていただいた。

(五十嵐)