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2019.03.16

編集部

『近未来のブッダ』秘話

 

『近未来のブッダ』が刊行になった。

苫米地英人氏の本をようやくサンガから出版することができた。

ある意味、感無量。

 

実は苫米地氏の著作はサンガに来る前にけっこう読んでいた。もう10年以上前だ。

『洗脳原論』『スピリチュアリズム』は名著だと思う。

 

オウム真理教信者の脱洗脳で有名になったころだ。

苫米地氏にとってもソフト開発者から脱洗脳の専門家になったのは人生の転機であったろう。

 

サンガでは出版の途中まで行った企画があったが、いろいろ事情があってお蔵入りしている。とても残念だが、その本の編集過程で、苫米地氏の仏教理解がどのようなものかがよくわかった。

縁起について、苫米地氏はとてもよく理解し、洞察している。

私も苫米地氏の縁起観に触発された。

 

苫米地氏が大好きなスマナサーラ長老の新刊『ブッダの瞑想と脳科学』(サンガ新書)を大推薦。

 

 

その苫米地氏が、縁起や空ではなく、慈悲をテーマに書き下ろしたのが、今回の新刊だ。

苫米地氏がツイッターでお蔵入りになった本を惜しむようなつぶやきをしたのをサンガの五十嵐が見つけて教えてくれた。

それに応えるような形で、企画をオファーしたら、話が転がり出したのだ。

 

最初の企画テーマは「慈悲とマインドフルネス」だったが、完成した本書は、苫米地慈悲論の決定版と言っていいだろう。

 

慈悲を脳の機能に落とし込んでいる当たり、認知科学者の面目躍如だ。

『近未来のブッダ――21世紀を導くリーダーの鉄則』(2019年3月16日発売、1,620円税込)

ヒットした『サピエンス全史』と合わせて読むと、面白さが倍増するはずだ。

 

乞御好評。

 

編集 川島 (撮影:きいろろさとる、編集部)

 

 

商品情報

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■目次 

第1章 人間の歴史は支配と搾取であり、悪徳は栄える
第2章 究極のIQが知る世界が慈悲
第3章 そもそも善悪はない
第4章 慈悲を知る
第5章 あえて善に生きる
第6章 慈悲殺(マーシー・キリング)はなぜあるのか
第7章 二一世紀の慈悲
第8章 未来社会における慈悲
第9章 現代の問題設定
第10章 アクションシート~コンパッションプラクティス

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【内容紹介】

人間の歴史は支配と搾取であり、悪徳は栄える。

人類に必要なのは圧倒的な利他心と
慈悲。

そもそも善悪はない。
未来社会の慈悲と現代の問題設定。

善なる五大感情を育てる方法を伝授

慈悲とは、究極のI Q が知る世界。
極めて高い抽象度で、人類を未来に導く。

人類が選ぶべき価値観とはなにか? 
21世紀のリーダーが持つべき資質
「コンパッション」とはなにか?
究極のI Q が知る世界とはなにか?
苫米地英人博士、渾身の書き下ろし! !

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