サンガジャパン Vol.23(2016Spring)
通常価格:¥ 1,980 税込
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商品コード: 300510
発売日:2016年4月28日
寄稿:呉智英×蝉丸P×望月海慧,島田裕巳×藤本晃,笑い飯 哲夫,ネルケ無方,宮崎哲弥 他
ISBN:9784865640519 C0015
A5判くるみ 本文345ページ
特集:この仏教書を読め!!
小説ならば「芥川賞」「直木賞」、新書ならば「新書大賞」、人文書ならば「紀伊國屋じんぶん大賞」というように、ありとあらゆるジャンルの書籍には議論、選定の場が存在する。唯一ないジャンルはどこか?そんなところから仏教書特集はスタートした。まず、「あなたにとって大切な仏教書は何か?」というアンケートを識者の方々から集め、統計をとろうと試みた。しかし、編集部がイメージしていた「仏教書のランキングやカテゴリー分け」といったプランは、もろくも崩れ去ることとなった。それほど千差万別の回答が寄せられたのだ。考えてみれば、仏教とは本来個人的なものであり、尚且つ「大切な仏教書」と問う時点で、まとまった形で集計など不可能だったのだろう。しかしながら、大切なことはランキングやカテゴリー分けではない。それぞれの方々が仏教に対して抱く熱い思いの詰まったアンケートをいただくことができたことを、本当に嬉しく思っている。その結果をもとにして全体を構成し、『サンガジャパン』初となる仏教書特集へ向けて気合をタイトルに込めた。「この仏教書を読め!」――これが本号のタイトルである。本特集を組むにあたり、真っ先に浮かんだのが評論家・宮崎哲弥氏である。宮崎氏司会のもと、それぞれ専門分野の異なる三名――呉智英氏、蝉丸P氏、望月海慧氏らを迎え「仏教書よもやま話 座談会」をトップに収録した。「ブーム」「ニーズ」「革 新」「漫画」「大乗」「テーラワーダ」といったキーワードを通して、注目すべき仏教書の変遷を辿っている。続いては、座談会でも話題に挙がった注目作『ブッダは実在しない』を発表した島田裕巳氏と、ブッダの実在を確信する藤本晃氏の対談である。ともに仏教書(経典)を根拠にする二つの見地はいかにして成立するのだろうか。特集 この仏教書を読め!!5重厚な論考に続いては、葛原兄氏による「自身と仏教との出会い」を描いた漫画だ。わずか数コマに仏教が表現されるのは、漫画という芸術のなせる業である。人気のお笑いタレント・笑い飯 哲夫氏が、仏教好きということを知っているだろうか? 実は、彼は東京大学で仏教講座を開くほど仏教に精通しているのだ。いかにして笑い飯 哲夫氏が仏教書を執筆するに至ったのかを、インタビューにまとめている。それからパーリ経典を切り口にした論考が二つ続く。藤本晃氏による「西洋が仏教と出会った」は、どのようにしてパーリ経典が西洋に伝わったか、そのストーリーを紹介。そして、片山一良氏のインタビュー「パーリ経典の現代語訳にかける思い」では、パーリ聖典を翻訳するという作業の本質を教えていただいた。仏教書の定義も人それぞれという部分はあるだろうが、「これも仏教書なの?」と一瞬戸惑うような二冊について論評を紹介する。一九七〇年代から八〇年代のニューエイジに大きな影響を与え、現在インドで再評価されているというラジニーシ(OSHO)の代表作『存在の詩』を中川吉晴氏に、そして日本が誇る天才・手塚治虫の『火の鳥』をドイツ人禅僧・ネルケ無方師に解説をいただいた。そして仏教書アンケートの集計結果、書店員による人気(売れ筋)の仏教書紹介、毎年の書籍新刊発行データを元に数字から仏教書ブームを検証している。本特集のラストは「仏教書編集者座談会」である。普段は表に出ることのない編集者たちの今までの貴重な経験と今後の展望をまとめている。特集最初「仏教書よもやま話 座談会」と最後「仏教書編集者座談会」で共通して話題に挙がっているのが、日本仏教界に黒船のごとく上陸したアルボムッレ・スマナサーラ長老という存在の衝撃である。それ以前と以後では、全く異なった次元のフィールドが、日本仏教界、そして仏教書という分野に形成されたのは事実だろう。そして現在進行形でそのフィールドは多様化し、変化をみせている。本特集というチャレンジもまた、さらなる仏教についての議論の場として、今後の発展につながれば幸いである。(編集部)
目次
特集 この仏教書を読め!!
- 鼎談:仏教書よもやま話座談会 [司会]宮崎哲弥 [出席]蝉丸P 望月海慧
- 対談:仏教は実在・・・しない? 島田裕巳×藤本晃
- 漫画:仏教の人 葛原兄
- インタビュー:仏教好き芸人・哲夫が誕生するまで 笑い飯哲夫
- 西洋がブッダと出会った West Meets the Buddhaーリス・デイヴィッズとパーリ聖典協会(PTS) 藤本晃
- パーリ経典の現代語訳にかける思い 片山一良
- OSHO『存続の歌』バグワン・シュリ・ラジニーシ、タントラを語る 中川吉晴
- インタビュー:ドイツ人僧侶、『火の鳥』を語る ネルケ無方
- この仏教書を読め!!大アンケート
- 目利き書店員4名に聞いた人気の仏教書
- 仏教ブームはいつだ?
- 鼎談:仏教書はどこから来て、どこへ行くのか?-仏教書編集者座談会ー [出席者]穂原俊二(太田出版発行人) 金寿煥(新潮社新書編集部) 他
- 執筆者プロフィール
- サンガくらぶ活動報告/他
- 編集後記
連載対談第3回(最終回):覚りに迫る認識論 アルボムッレ・スマナサーラ×名越康文
連載第七回:日本仏教は仏教なのか? 藤本晃
連載第六回:心物問題の形而下学に向けて 蛭川立
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