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2019.12.21

社長ブログ(ほぼ毎週金曜日更新)

遂に完成! 『実践!マインドフルネスDVD』

はじめて僕が熊野宏昭さんと出会ったのは、たしか2008年ごろだったと思う。

僕と佐藤由樹の二人で、東京大学の熊野さんの研究室を訪ねたのだ。

もちろんそれは熊野さんの本を出すことが念頭にあった。

 

その時の会話の中では、熊野さんが鹿児島ラ・サール高校時代に、なぜかヨーガの逆立ちをして東大に受かったというエピソードを熱っぽく話してくれたのを、今でもよく覚えている。

 

そんな出会いのあとサンガ新書『二十一世紀の自分探しプロジェクト』が2009年1月に刊行された。そしてその後、記念すべき『サンガジャパンVol.1「特集:瞑想とは何か」』において「行動療法の中で生かされるマインドフルネス」という記事を寄稿してもらっている。

 

当時は今のようにマインドフルネスに吹く風はほとんどなく、まさにその始まりの始まりの時代だったように思う。

 

しかし時を置かずして2012年に、スマナサーラ長老が僕に推薦してくれて、アメリカでロングセラーとなっていた『Mindfulness in Plain English』の日本語版『マインドフルネス−−気づきの瞑想』を刊行した。この時が、サンガにとってもマインドフルネスのスタート地点だったように思う。

 

2015年4月には早稲田大学にマインドフルネス学会会長の越川房子先生を尋ねた。

そのときに観たビデオは僕にとってとても衝撃だった。

そのビデオはYouTubeにもある。

映像の冒頭にもあるが、「白いチームが何回パスをしているか」数えてほしい。

「selective attention test」

どうだっただろう?

種明かしはここではしない。

僕はこのビデオを見て、マインドフルネスの言わんとしていることはこのことかと思った。

 

熊野さんとはその後、2016年1月に川島が東京マインドフルネスセンターで開催されてあ熊野さんのマインドフルネスのワークショップに参加し、『実践!マインドフルネス』2016年9月に出すことになった。

この本は、当時吹き始めたマインドフルネスブームの風に乗った。なおかつ熊野さんがNHKスペシャル『キラーストレス第2回ストレスから脳を守れ~最新科学で迫る対処法~』(2016年6月19日放送https://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html)、そしてNHK Eテレ『サイエンスZERO「新・瞑(めい)想法 “マインドフルネス”で脳を改善!」)』(2016年8月21日放送サイエンスZEROと立て続けにテレビに出演したこともあり、よく売れた。今この本は7刷を迎えた。

 

そして満を持して今月12月新刊として発売するのが、この『実践!マインドフルネスDVD』である。この間のサンガくらぶで熊野さんの講演を聞き、また何回か直接話もして僕が感じていたのは、熊野さんとテーラワーダ仏教との深い親和性であった。

本書のDVDの中では、臨床医でもあるが学校の先生でもある熊野先生らしく、実に丁寧に彼の専門であるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)を起点として、サマタ瞑想、そしてヴィパッサナー瞑想をよくわかるように説明してくれている。

 

とくに僕が注目したのが、「第5章(3)場としての自己≒「注意を無数に分割する」(本書80頁、DVD映像の1時間16分30秒あたり)だ。

ここで話されていることは長老がよく説法でもいう、「忙しくして、忙しくして、雑念妄念が起こらないようにしなさい」というところと一致する。

「広い範囲を俯瞰しつつ、距離はゼロになる」と、熊野さんは言う。僕は「もしかして熊野さんは覚っているんじゃないか」と思ったくらいだ。

 

僕は、熊野さんのような学者が、ヴィパッサナー瞑想をこういう形で、ますます世の中に広めてくれるのを願っている。

 

では、最後にYouTube動画の種明かしをしよう。君はゴリラを見たかな?