【残3冊】サンガジャパン Vol.28 (2018 Winter)
通常価格:¥ 1,980 税込
¥ 1,980 税込
加算ポイント:18pt
商品コード: 301100
発売日:2017年12月25日
寄稿:アルボムッレ・スマナサーラ × 藤田一照 , 名越康文 , 熊野宏昭 , 川野泰周 , 佐々涼子 , バリー・カーズィン , 藤本晃 , 永沢哲 , 磯村毅 , 小川康 , 川島実 , 三砂慶明 , 島田啓介 , 井上ウィマラ , 大谷彰 ,
ISBN:9784865641103 C0015
A5判くるみ 本文328ページ
特集:医療と仏教――仏教が補完する医療の未来
【内容紹介】
医療と仏教―仏教が補完する医療の未来―
巻頭は精神科医・名越康文氏インタビュー
「なぜブッダは「医王」と呼ばれたのか?」である。
「心がすべての病の原因である」という考え方が、
現代の医療現場で暗黙のタブーになっている問題を指摘しながら、
現代医療がどのようにその壁を乗り越え、
真の意味で心と体の全体をとらえる医療として発展していけるのか、
その可能性を探究する。
つぎは医療の分野におけるマインドフルネスの泰斗・熊野宏昭氏が、
自身の経験を辿りながら西洋医療の限界と
日本的なマインドフルネスへの視点を提供する。
鈴木大拙の『日本的霊性』を手掛かりに、
在るべき医療の姿を模索する意欲的なインタビューだ。
そして「仏教と医療との邂逅」では
現役の精神科医にして禅僧の川野泰周氏が、
昨今のマインドフルネスブームの問題点と可能性、
そして日本の禅が伝え継いできた修行文化
の中にある治療的な側面など、医療と仏教の連関を考察する。
ダライ・ラマ法王の担当医を務める
Dr.バリー・カーズィンは現役のチベット仏教僧である。
チベット仏教と医療者をつなぐ架け橋として講演や瞑想指導で
世界中を回る彼にノンフィクション作家・佐々涼子氏が、
自身の手術体験をもとに、患者とその家族を
含めた心理ケアについてインタビューしている。
日本人唯一のチベット医である小川康氏には、
西洋の薬学を出自としながらチベットで修行し
チベット医となった自身の経験から、
チベットの文化とその中で機能する医療の在り方と、
そこから現代の日本社会がくみ取るべきものを描出いただいた。
「禁煙とマインドフルネス」では医学博士・磯村毅氏に、
マインドフルネス瞑想が依存症に対して
どのような効果を持つのか、
依存症のメカニズムと脳の機能に踏み込みながらご解説いただいた。
「僧侶になった「元プロボクサー医師」」は、
元プロボクサーで、東日本大震災後は気仙沼市立本吉病院院長
を務めた川島実氏へのインタビューである。
本吉病院院長時代から取材を続けていたサンガ編集部が、
東大寺で得度されたという川島氏に再会した。
本特集最後のブックレビュー「河合隼雄─医療と仏教をつなぐ人─」
では、従来の西洋心理学に疑問を呈し日本の心理学に多大
な影響を与えた河合隼雄氏の経歴を著作とともに振り返る。
(扉後半より抜粋)
-----------------------------
■目次
●特集「医療と仏教―仏教が補完する医療の未来―」
「なぜブッダは「医王」と呼ばれたのか?」名越康文
「日本的マインドフルネスとは何か」熊野宏昭
「仏教と医療との邂逅」川野泰周
「チベット仏教と死と医療」Dr.バリー・カーズィン/佐々涼子
「チベット医学と仏教」小川康
「禁煙とマインドフルネス」磯村毅
「僧侶になった「元プロボクサー医師」」川島実
「河合隼雄―医療と仏教をつなぐ人―」三砂慶明
●寄稿
「インド国立ナーランダー大学留学記」中村龍海
●連載
第2回「テーラワーダからみた禅」アルボムッレ・スマナサーラ×藤田一照
第2回「マインドフルネスを歩く」島田啓介
対談第3回 「マインドフルネスの諸相を探る」井上ウィマラ×大谷彰
パーリ経典解説第4回 アルボムッレ・スマナサーラ
第12回「日本仏教は仏教なのか?」藤本晃
第4回 「光の哲学 第一部 虹の身体」永沢哲
- この商品のレビュー ★★★★★ (4)
- この商品のレビュー ★★★★★
-
-
2018/03/16 スエデンボルグの旅さん ★★★★★
マインドフルネスにはもうあきたかな?すっかり金のなる木になってしまった感のあるマインドフルネス。本質を捉え続けるためには、より自分に引き着けた着地が必要でしょう。その意味で、熊野宏昭氏のインタビューは示唆に富む。日本的霊性とマインドフルネスの融合。熊野氏には問題意識と修行者マインドがある。
-
2018/03/16 本間ちゃんさん ★★★★★
伝説のプロボクサー医師・川島実さんが僧侶になってた!京大卒の元プロボクサー医師、川島実さんのインタビュー記事が載っててびっくりしました!
東日本大震災後に宮城県気仙沼市の本吉病院で院長をされていたのは、テレビ『情熱大陸』をみて知っていたのですが、その後、奈良の東大寺で僧侶になっていたとは。驚きでした! 幅広い人たちを取材されているんですね。 -
2018/03/16 仏弟子さん ★★★★★
慈悲こそが治癒力『Samga JAPAN』は毎号、新たな発見や良書との出会いがあり、楽しみにしています。今回も冒頭インタビューで名越先生が、「慈悲の力こそが自然治癒力である」、と慈悲の重要性について語られていた記事がきっかけで慈悲の瞑想を始めました。習慣化したころ、サンガでスマナサーラ長老の『慈悲の瞑想』が刊行されたので、通販サイトで予約して購入し、日々の実践に役立てています。
-
2018/03/12 大学生さん ★★★★★
医療の未来はここになり医療の未来は、ここだろうなと思った。
従来の医療の矛盾を補完するのは、仏教、
そして「AIだ」と思う。
理系の学問として、「仏教」の講座ができてほしい。
欲を言えば、スマナサーラ氏の「医療」に対する記事が欲しかった。
-