シーマー(戒壇)建物・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立プロジェクト
~鹿島の地に灯る智慧の光り~
その④
影山幸雄
前回は、「ミャンマーから比丘サンガを日本に招待して場所(土地)をシーマー(戒壇)と決める」という第二番目の計画に関連して行われた14の儀式の一番目、シーマー(戒壇)土地解除の儀式についてご紹介しました。今回は14の儀式の二番目、シーマー(戒壇)認定儀式の様子をお知らせします(上座仏教修道会、マッジマ・パティパダー通信より引用)。
2017年11月2日(木)午後、淨心庵精舎において、日本在住のミャンマー比丘サンガが、日本上座仏教修道会淨心庵「シーマー(戒壇)認定儀式」を成し遂げるために、当会の招聘に応じて来庵され、11月5日(日)の「三大回向会の日」まで滞在されました。比丘サンガの皆さまは、淨心庵仏像が安置されている2階の法堂へ上がり、三宝とニャーヌッタラ大長老に尊敬合掌礼拝され、その後精舎内をご覧になりました。
大長老にご挨拶される日本在住ミャンマー比丘サンガ
精舎内をご覧になっている日本在住ミャンマー比丘サンガ
シーマー(戒壇)予定地をご覧になっている日本在住比丘サンガ
シーマー(戒壇)の結界石をご覧になっている日本在住ミャンマー比丘サンガの皆さま
その日の夕方、ミャンマー国より来庵された比丘サンガの皆さまと挨拶を交わされ、翌日の打ち合わせをされました。
ミャンマー国より来庵された比丘サンガと打ち合わせされる日本在住ミャンマー比丘サンガ
2017年11月3日(金)満月のウポサタ(布薩)の日、午後2時30分、ケサラ大長老とニャーヌッタラ大長老のお二人を導師として、総勢18名の比丘サンガによって、テーラワーダ仏教の伝統に則して、淨心庵「シーマー(戒壇)認定儀式」が厳かに執り行われました。
「シーマー(戒壇)認定儀式」は、テーラワーダ仏教において最も重要とされる儀式です。その儀式が淨心庵精舎で行われることが、インターネットを通して在日ミャンマー人仏教徒の間に広まりました。そのため儀式当日には、三宝(仏、法、僧)を信じる日本人、ミャンマー人の方々が全国から来庵し、参列者は予想をはるかに超え、約500名の方々が「シーマー(戒壇)認定儀式」に参列されました。
「シーマー・サンムティ・カンマワーチャー」を唱える比丘サンガ
「土地を解除する儀式」が完全に終わった後には、シーマー・サンムティ・カンマワーチャーを唱えて、「シーマー(戒壇)を認定する儀式」を行います。
解除された土地の八つの方角(東、西、南、北、北東、南東、北西、南西)に顕れている土地の相(ニミッタ)を、ふさわしい石の相であると、比丘サンガが認め、全員が同意した後、お釈迦さまが説かれた言葉「シーマー・サンムティ・カンマワーチャー」を唱えます。
このように、お釈迦さまが教えられたとおりに、比丘サンガがこの土地をシーマー(戒壇)と認定した後、幅12m、長さ20m、広さ240平方メートルの淨心庵シーマー(戒壇)の土地には、目に見える地面だけではなく、24万ヨージャナ(長さの単位)の厚みがある、この地球・大地の最奥まで、このシーマー(戒壇)のエネルギーが存在します。
お釈迦さまが、説かれたように、比丘サンガが認めたシーマー(戒壇)のエネルギーは、時間的にも、空間的にも、限りなく存在するのです。
シーマー(戒壇)認定儀式の様子
新しい淨心庵戒壇は、ケサラ大長老によって「サーサナー・シリー・ダラ・シーマー(お釈迦さまの教えが伝わるために品位を保つ淨心庵戒壇)」と名付けられました。
シーマー(戒壇)認定儀式の参列者
比丘サンガによって新しい淨心庵シーマー(戒壇)認定儀式が成功裡に終わりました。この日を目指して2017年はシーマー(戒壇)認定儀式の成功を念じて、ニャーヌッタラ大長老のご指導の下、プロジェクトチームの皆さんと共に、最大限の力を発して、一年間取り組んで参りました。その積んだ得難い功徳を新淨心庵シーマー(戒壇)の土地の上で、尊い比丘サンガの前に回向しました。参加者一同喜びに溢れました。
回向会を導かれた比丘サンガ
さらに、ニャーヌッタラ大長老の指揮で、パーリ言葉「ブッダ サーサナン チーランティッタトゥ(お釈迦さまの教えがなくならないで永く存在できますように)」を念じ、参加者全員が唱和し、次にミャンマーの言葉で念じ唱和され、閉式となりました。
プロジェクトの実現に向けて国内外の心ある方々から既に多くの布施をいただいておりますが、東京オリンピック開催の影響で建築費が高騰しており、まだ十分とは言えない状況です。そこで資金面の強化のため3月1日から約2か月の予定でクラウドファンディング(インターネットを介した支援募集)を行っております。詳細は下記のリンクをご覧ください。
プロジェクト
クラウドファンディング申し込み先
https://readyfor.jp/projects/jpagoda
また通常のお布施も受け付けております。
http://jyouzabukkyo.jp/sima/ofuse/
お釈迦さまの教えが無くならないように、比丘サンガが栄えるように行う支援は大きな功徳になり、将来に渡って幸福をもたらすと信じられています。多くの方が滅多にないこの機会にプロジェクトにご参加いただき、得難い功徳を積んでいただきたいと思います。
https://www.facebook.com/日本上座仏教修道会-Japan-Theravada-Buddha-Sasana-Bhavana-Group-285429038726826/
影山幸雄(かげやま・ゆきお)
1960年、栃木県生まれ。東京医科歯科大学卒。医師。翻訳家。
訳書にリック・ハンソン『脳を鍛えてブッダになる52の方法』、チャンミェ・サヤドー『気づきの瞑想実践ガイド』、ミャンマー連邦共和国宗教省『テーラワーダ仏教ハンドブック ブッダの教え 基礎レベル』(以上、サンガ)ほか。