シーマー(戒壇)建物・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立プロジェクト
~鹿島の地に灯る智慧の光り~
その⑤
影山幸雄
前回ご紹介しましたように、「ミャンマーから比丘サンガを日本に招待して場所(土地)をシーマー(戒壇)と決める」という第二番目の計画に関連して行われた14の儀式の二番目、シーマー(戒壇)認定儀式は無事終了しました。今回はシーマー(戒壇)認定儀式に続いて行われた、結界石を埋める儀式の様子をお知らせします(上座仏教修道会、マッジマ・パティパダー通信より引用)。
八つの方角に、石の相(パーサナ・ニミッタ)と認める比丘サンガ
2017年11月3日(金)、満月のウポサタ(布薩)の日に、お釈迦さまの教えられた通りに、比丘サンガが決められた土地の八つの方角に、石の相(パーサナ・ニミッタ)と認め、比丘サンガ全員が同意して、お釈迦さまが説かれた言葉である「シーマー(戒壇)認定する偈文(シーマー・サンムティ・カンマワーチャー)」を唱えた後、淨心庵の「シーマー(戒壇)」は完全に認定され、「シーマー(戒壇)認定儀式」が終わりました。
この「シーマー(戒壇)認定儀式」を無事に終えた後、「結界石を埋める儀式」が行われました。
結界石を埋め、安置する日本上座仏教修道会会員
「結界石を埋める儀式」とは比丘サンガが認めた、その新しいシーマー(戒壇)の土地の領域を顕す徴(しるし)として、八つの方角(北東、東、南東、南、南西、西、北西、北)の順に結界石を埋め、安置します。
結界には、内結界と外結界があります。内結界はシーマー(戒壇)の聖なる領域を顕しています。外結界は、俗なる領域つまり、外の一般的な普通の土地との境界(境目)を顕しています。この2つの領域を別々にはっきり分けて区切り、聖なるシーマー(戒壇)を護るために北東、東、南東、南、南西、西、北西、北の方角順に内の結界と外の結界の16カ所に結界石を埋めて、安置します。
大長老のご先導で、日本上座仏教修道会・淨心庵精舎のために応援してくださると同時に、当会の活動に精励し功績のある日本人、ミャンマー人、また、シーマー(戒壇)・仏塔建立のために高額の布施をされた布施者の名簿の順に従って、16のグループに分かれて結界石を埋めて安置しました。
シーマー(戒壇)認定儀式のために多大なる貢献、応援をしてくださったDeputy Minister, Ministry of the State Counsellor’s Office H.E.U Khin Maung Tin 閣下、Daw Aye Aye Nyein, Kyaw Zin Tun ご家族、 駐日ミャンマー連邦共和国大使館駐在大使、H.E.U Thurain Thantzin, Daw Khin Soe Noung ご家族、そして駐日ミャンマー連邦共和国大使館駐在武官、H.E.U Saw Min, Daw Nan Mya Mya Ayeご家族など16のグループそれぞれが、重量のある結界石を、力と心を合わせて、北東、東、南東、南、南西、西、北西、北の方角順に16カ所、掘られた穴に埋めて安置されました。
外結界の四つの角には日本上座仏教修道会のロゴと記念の文字を金で彫り込んだ結界石が安置され、黄昏時には内と外それぞれ八つの方角に、計16本の結界石が無事に安置され、シーマー(戒壇)の結界がめでたく完成いたしました。
結界石が安置された淨心庵シーマー(戒壇)
「結界石を埋める儀式」は特別な儀式です。自らの手でシーマー(戒壇)に結界石を埋めることは、永い輪廻の中でたいへん稀な特別高貴な功徳であり、幸運なことです。輪廻解脱、涅槃へ至るまで善い結果をもたらします。
日本上座仏教修道会は、ケサラ大長老、ニャーヌッタラ大長老をはじめとする比丘サンガの戒・定・慧のエネルギーによってこの特別な「結界石を埋める儀式」を無事にとり行うことができました。
最後に、
「ブッダ サーサナン チーラン ティッタトゥ(お釈迦さまの教えがなくならないで永く存在できますように)」
というパーリ偈文を全員で唱和し、喜びの心で「サードゥ、サードゥ、サードゥ(善きかな、善きかな、善きかな)」と唱えて儀式が終了しました。
「結界石を埋める儀式」が無事終了し、喜びにあふれる上座仏教修道会会員
おかげさまでシーマー(戒壇)・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立プロジェクトクラウドファンディングは4月30日をもちまして無事終了となりました。多くの方々のご厚意により当初の目標を越えるご支援をいただくことができました。スタッフ一同心から御礼申し上げます。プロジェクト実現に向けた大きな一歩となりましたが、多額の資金を要する大型のプロジェクトであり、引き続き通常のお布施によるご支援をいただければ幸いです。
お釈迦さまの教えが無くならないように、比丘サンガが栄えるように行う支援は大きな功徳になり、将来に渡って幸福をもたらすと信じられています。多くの方が滅多にないこの機会にプロジェクトにご参加いただき、得難い功徳を積んでいただければと思います。
https://readyfor.jp/projects/jpagoda
引き続き通常のお布施も受け付けております。
http://jyouzabukkyo.jp/sima/ofuse/
大導師バッダンタ・ニャーヌッタラ大長老による
「慈経を唱える吉祥儀式」
シーマー(戒壇)・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立プロジェクト、クラウドファンディング終了日(2020/4/30)の夜に、上座仏教修道会の大長老より、皆さまへの祝福と共に、「慈経(メッタスッタ)、厄除け経、護経」を賜り、「メッター(慈しみ)を送る11の言葉」を唱和し慈悲の瞑想と、ヴィパッサナー瞑想を実践して、皆さまが積まれた尊い「シーマー(戒壇)・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立」についての特別な功徳を回向してくださるという、「慈経を唱える吉祥儀式」が執り行われました。
純粋なお釈迦さまの教えが永く存在するための「シーマー(戒壇)・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立」という特別な功徳によって、ご支援いただいた皆さまと、ご家族の皆さまをはじめ、すべての生きとし生けるものが、お健やかで、危険がなく心安らかに、幸せでありますように。
<前半>
<後半>
シーマー(戒壇)・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立プロジェクトへのお布施についての詳細はこちらのリンクをご覧ください。
なお新型コロナ肺炎の関係で着工が遅れておりますが、プロジェクトの早期実現に向けて鋭意努力を重ねてまいります。プロジェクトの進捗状況につきましては上座仏教修道会ホームページ(
http://jyouzabukkyo.jp/)、シーマー(戒壇)建物・シェーダゴンパゴダ形仏塔建立プロジェクト(
https://jpagoda.online/project/)等で随時お知らせいたします。
また下記のFacebook、Twitterにて関連情報を発信しておりますのであわせてご覧いただければ幸いです。
https://www.facebook.com/日本上座仏教修道会-Japan-Theravada-Buddha-Sasana-Bhavana-Group-285429038726826/
影山幸雄(かげやま・ゆきお)
1960年、栃木県生まれ。東京医科歯科大学卒。医師。翻訳家。
訳書にリック・ハンソン『脳を鍛えてブッダになる52の方法』、チャンミェ・サヤドー『気づきの瞑想実践ガイド』、ミャンマー連邦共和国宗教省『テーラワーダ仏教ハンドブック ブッダの教え 基礎レベル』(以上、サンガ)ほか。